文書プロパティの設定

ワンタッチエクスポート機能を使用する際、コードでエクスポート設定を行うことができます。エクスポート設定することでファイル形式毎にオプションを設定することができます。

PDF

PDFのエクスポート設定を行うサンプルは、次の通りです。

function load() {
    var ARJS = MESCIUS.ActiveReportsJS.Core;
    var PDF = MESCIUS.ActiveReportsJS.PdfExport;

    var onProgressCallback = function (pageCount) {
        console.log(pageCount);
    }

    var settings = {
        info: {
            title: 'Invoice List',
            subject: 'This is the Invoice List',
            author: 'John K',
            keywords: 'PDF; import; export'
        },
        security: {
            userPassword: 'user_Pwd',
            ownerPassword: 'owner_Pwd',
            permissions: {
                printing: 'lowResolution',
                modifying: true,
                annotating: true,
                copying: true,
                contentAccessibility: false,
                documentAssembly: false
            }
        },
        pdfVersion:"1.5",
        autoPrint: true,
        fonts: [
            {
                name: 'SimSun-ExtB',
                source: '/fonts/simsunb.ttf'
            },
            {
                name: 'Matura MT Script Capitals',
                source: '/fonts/MATURASC.TTF',
            },
            {
                name: 'Stencil',
                source: '/fonts/STENCIL.ttf'
            }
        ]
    }

    var pageReport = new ARJS.PageReport();
    pageReport.load('/reports/InvoiceList.rdlx-json')
        .then(() => pageReport.run())
        .then(pageDocument => PDF.exportDocument(pageDocument, settings, onProgressCallback))
        .then(result => result.download('InvoiceList'));

}

メモ:

PDFのバージョンが「1.3」の場合、印刷、内容のコピー、文書の変更、注釈の4種類の基本オプションのみ設定できます。他のオプションを設定するには、PDFのバージョンを「1.4」以降に設定する必要があります。
Adobe Acrobat Readerや他のほとんどのReaderアプリにて、PDF文書の結合を許可していないため、文書アセンブリが常に［許可しない］となっています。Adobe Acrobatでは、実際の文書アセンブリの許可状態を表示する必要があります。詳細については、この「フォーラム・スレッド」を参照してください。

PDFエクスポート設定の説明	サンプルコード
title - 文書のプロパティでタイトルに表示される項目です。	`info: {title: 'Invoice List'}`
author - 文書のプロパティで作成者に表示される項目です。	`info: {author: 'John K'}`
keywords - 文書のプロパティでキーワードに表示される項目です。	`info: {keywords: 'PDF; import; export'}`
subject - 文書のプロパティでサブタイトルに表示される項目です。	`info: {subject: 'This is the Invoice List'}`
userPassword - PDF文書を開く際に入力するパスワードです。この値が空で権限パスワードを入力している場合、ユーザーにパスワードの入力を求めませんが、指定されているアクセス許可に応じてアクセスが制限されます。	`security: {userPassword: 'user_Pwd'}`
ownerPassword - PDF文書の所有者パスワードです。指定されたアクセス許可に関わらずドキュメントに対するフルアクセスを与えます。	`security: {ownerPassword: 'owner_Pwd'}`
printing - 低解像度('lowResolution')や高解像度('highResolution')でPDF文書の印刷を許可します。印刷を許可しない場合は'none'を設定します。	`security: {permissions: {printing: 'lowResolution'}}`
copying - PDF文書からコンテンツのコピーを許可します。	`security: {permissions: {copying: true}}`
modifying - PDF文書の編集を許可します。	`security: {permissions: {modifying: true}}`
annotating - PDF文書の注釈の追加・編集を許可します。	`security: {permissions: {annotating: true}}`
contentAccessibility - PDF文書のテキストの抽出またはアクセシビリティを許可します。	`security: {permissions: {contentAccessibility: false}}`
documentAssembly - PDF文書の結合を許可します。	`security: {permissions: documentAssembly: false}}`
pdfVersion - PDF文書のPDFバージョンを設定します。1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.7ext3が設定できます。	`pdfVersion:"1.5"`
autoPrint - PDF文書が開かれた際に自動で印刷するかどうかを設定します。	`autoPrint: true`

Excel

Excelのエクスポート設定を行うサンプルは、次の通りです。

function load() {
    var ARJS = MESCIUS.ActiveReportsJS.Core;
    var Excel = MESCIUS.ActiveReportsJS.XlsxExport;

    var onProgressCallback = function (pageCount) {
        console.log(pageCount);
    }

    var settings = {
        info: {
            creator: 'Jack'
        },
        sheetName: 'Sheet_Details',
        pageSettings: {
            size:'A4',
            orientation: 'landscape'
        },
        password: 'password'
    }

    var pageReport = new ARJS.PageReport();
    pageReport.load('/reports/InvoiceList.rdlx-json')
        .then(() => pageReport.run())
        .then(pageDocument => Excel.exportDocument(pageDocument, settings, onProgressCallback))
        .then(result => result.download('InvoiceList'));
}

Excelエクスポート設定の説明	サンプルコード
creator - Excel文書のプロパティで作成者に表示される項目です。	`info: {creator: 'Jack'}`
size - Excel文書の用紙サイズを設定します。	`size:'A4'`
orientation - Excel文書の印刷の向きを指定します。縦方向('portrait')と横方向('landscape')に設定できます。	`pageSettings: {orientation: 'landscape'}`
sheetName - Excel文書のシート名を設定します。	`sheetName: 'Sheet_Details'`
password - Excel文書を開く際に入力するパスワードです。	`password: 'password'`

HTML

HTMLのエクスポート設定を行うサンプルは、次の通りです。

function load() {
    var ARJS = MESCIUS.ActiveReportsJS.Core;
    var HTML = MESCIUS.ActiveReportsJS.HtmlExport;

    var onProgressCallback = function (pageCount) {
        console.log(pageCount);
    }

    var settings = {
        title : "HTML Export Document",
        multiPage: true,
        autoPrint: true
    }

    var pageReport = new ARJS.PageReport();
    pageReport.load('/reports/InvoiceList.rdlx-json')
        .then(() => pageReport.run())
        .then(pageDocument => HTML.exportDocument(pageDocument, settings, onProgressCallback))
        .then(result => result.download('InvoiceList'));

}

HTMLエクスポート設定の説明	サンプルコード
title - HTML文書のタイトルに表示される項目です。	`title : "HTML Export Document"`
multiPage - すべてのレポートページをZIP形式のアーカイブとしてエクスポートする場合に設定します。	`multiPage: true`
autoPrint - HTML文書が開かれた際に自動で印刷するかどうかを設定します。	`autoPrint: true`

制限事項

PDF

PDF印刷プリセットは使用できません。
PDF/A形式はサポートされていません。
ウォーターマークを追加できません。
欠落しているグリフを見つけるためのフォントフォールバックプロパティは提供していません。
.jpgおよび.png画像のみをエクスポートできます。 .gif、.bmp、.emf、.tiff、.wmfはエクスポートできません。
縦書きテキストはサポートされていません。
テキスト装飾でオーバーラインはサポートされていません。
ブックマークが設定されている場合、特定のコントロールではなく、ブックマークが存在するページに移動します。

Excel

斜線はサポートされていません。

HTML

HTML形式は印刷に適した形式ではありません。他のエクスポート形式を使用することをお奨めします。

各レポートコントロールにてPDF／Excelのエクスポートでサポートされていないプロパティの一覧です。

プロパティ名	PDF	Excel
Report - Bookmark	〇	×
TextBox - CharacterSpacing	〇	×
TextBox - LineSpacing	×	×
Image - Alignment	〇	×
Image - Action	〇	×
Image - BackgroundRepeat	×	×
Image - Sizing	×	〇
Shape - RoundingRadius	〇	×
Shape - Style	〇	×
Table - AutoMergeMode	×	×
Table - WritingMode	×	×
Line - LineWidth	〇	×
Subreport - SubstituteThemesOnSubreport	×	×
Tablix - WritingMode	×	×

文書プロパティの設定
PDF
Excel
HTML
制限事項